2020年9月9日

あなたはなぜ法科大学院に行って法曹になりたいの?

暇と退屈の倫理学で例え話がありました。


「たとえば、将来を思い悩む大学生にとって、自分に何ができるか、どんな仕事があるか、そういったことを考えるのは苦しい。しかも何をしていいのか分からない。おそらくそんなとき、「なんとなく退屈だ」という声が響いてくる。それにはとても耐えられない。だから、それよりも大きく鳴り響いている別の声を探す。たとえば、「資格がなければ社会では認めてもらえない」「資格をとっておけば安心だ」という世間の声。この大きく鳴り響いている声に耳を傾けていれば、苦しさから逃れられる。そうして、資格取得の決断を下す。決断してしまえば本当に快適である。資格試験の奴隷であることはこの上なく楽だ。しかも世間からは「一生懸命頑張っているね」と褒めてもらえる。というか、周囲は褒める以外にない。」


なかなか痛烈ですね。だから駄目だとは私は思いませんが。ただ、資格試験にすがるように生きていくのは賛成できないと思います。時間もお金も必要ですから、貴重な資源を投資してまでその道へ進むか、よく考えたほうがいい。


もしも、資格があれば安心だということのみで決断するなら、それは狂気に他なりません。











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